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性病

性病・・・パートナーと治療しましょう

STD(Sexually Transmitted Diseases)は、性行為により皮膚や粘膜から感染、伝播する病気のことを言います。  日本で多くみられるSTDは、 性器クラミジア感染症、 淋病、 尖形コンジローム、 性器ヘルペス、 梅毒、などです。
 HIV感染症(エイズ)も感染者数が年々増加しており,感染経路として異性間性行為によるものが中心になっています。
STDの治療で非常に大切なことは、
パートナーと一緒に治療してください。
ご本人だけ治療を完治しても、パートナーが感染している時は「ピンポン感染」と呼ばれパートナーから、再度性病を移されてしまいます。

 クラミジア感染症
病原体 はクラミジア・トラコマティスです。若い人たちの間で急速に広がり、特に10代後半からは急増しています。
潜伏期間は性交後、3〜10日間位
・症状
黄色いおりものや多量の水溶性のおりものがあります。また、生理痛のように軽い痛みがあるときもあります。クラジミア感染症は本人の気が付かないうちに子宮頸管内を通り卵管に入ります。38度前後の発熱を起こす場合があります。クラミジア感染症を放置すると、子宮内膜炎・卵管炎を併発し自然妊娠ができなくなったり、子宮外妊娠を引き起こす危険性があります。
骨盤内感染症を引き起こしたときは、激しい腹痛がします。
男性の症状として、尿道の不快感・排尿痛などの症状があげられます。
・治療方法
抗生物質を7日〜10日服用していただきます。
クラジミアが完治するまでは、性交渉は必ずお控えください。

 淋病(淋菌感染症)

病原体は淋菌。淋病の感染は患者粘膜からの浸出物により起きます。
淋病の感染は殆どが性交により起こります。肛門、直腸への感染はアナルセックスにより起こります。口腔、咽頭への感染はオーラルセックスにより感染します。

・症状
女性は淋病に感染しても、35〜50%の方は無症状。 おりものがふえたり・黄色の濃いおりものがでます。 陰部がかゆくなったり、 尿道から膿が出る場合もあります。淋病に感染したときは、人により症状がまちまちです。
淋病を放置すると、バルトリン腺炎になったり
男性の症状として、激しい排尿痛があげあれます。淋病の場合は、男性がかかった場合は女性に伝染している可能性があります。女性の場合は無症状が多いですので必ずお二人で受診してください。
・治療方法
ペニシリン系の内服を1週間〜2週間服用していただきます。
淋病が完治するまで、性交渉は必ずお控えください。

 ヘルペス感染症

単純ヘルペス・ウィルスの性行為感染症です。
単純ヘルペスウイルスの感染能力は極めて高く、直接的接触だけではなく間接的な接触によって感染することがあります。
直接外陰部などの患部に触れた時は、必ず手洗いを行なってください。
ヘルペス感染症は月経や疲労などで再発することがあります。
・症状
性交後、数日以内に外陰部の不快感、かゆみ、強い痛みがあります。
歩行困難になったり排尿困難を伴うこともあります。また38度前後の発熱や全身の倦怠感が症状としてあげられます。
外見的な症状としては、外陰部に大小の水ぶくれができます。
治療方法
軟膏の塗布とアクシロビル(抗ウィルス剤)の内服。また、症状により点滴を行なっています。完治するまでは、性交渉は必ずお控えください。

 尖圭(せんけい)コンジローマ

ヒト乳頭腫ウイルスの感染による性感染症です。潜伏期間は、性交後約3ヵ月程度
・症状
男性・女性の場合とも、性器や肛門のあたりにニワトリのとさか状のイボができます。かゆみや痛みはありません。
尖圭コンジローマは、治療をおこなっても完全にウイルスを除去することができません。そのため再発することが多いです。イボを放置すると大きくなったり、イボの数が増えます。
治療方法
軟膏の塗布、
症状が悪化すると外科的切除・レーザー切除・電気凝固を行います。
完治するまでは、性交渉は必ずお控えください。

 カンジタ膣炎 (STD以外として)
真菌(カビ)の一種、ガンジタ・アルビカンスが原因で起きます。
真菌は誰もがもっている菌です。
健康時には真菌が付着しても、カンジタ膣炎は発症はしません。
疲労の蓄積・ストレス・抗生物質の服用、妊娠などにより発症します。
クラミジア感染症・淋病・ヘルペスなどと違い、性交に限らず自然発生してしまいます。
・症状
カッテージチーズ状・酒かす状のおりものがでます。外陰・膣の激しいかゆみ。
治療方法
膣錠の使用、膣洗浄により簡単に完治します。症状は3日くらいでおさまりますが、カンジダ菌はまだ膣内に残ってます。約2週間程、治療を行います。
完治するまでは、性交渉は必ずお控えください。

カンジタ膣炎を発症した場合は、ジーンズ・ガードルを避け患部が蒸れないようにしてください。また、ショーツもナイロンではなく綿のショーツをご使用ください。陰部を石鹸などで洗うことは避けてください。


長橋産婦人科

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